ご縁に感謝いたします。
きたなか鍼灸接骨院の北中です。
よく膝の症状で来院される患者さんから「もう長いこと正座していません」
「病院で正座したらダメと言われて…」というコメントをいただきます。
私的には、これは間違いだと思っています。
確かに正座を長時間すると膝関節に負担がかかります。
圧迫もされるので、血液の循環も鈍ります。
正座の後の足のしびれがそれです。みなさんも1度は経験された事はあるのではないでしょうか?
私は、患者さんにこう伝えています。
「確かに長い時間の正座は膝に負担がかかります。無理に正座をしなくても良いです。でも正座が出来る状態になりましょう!」という感じですね。
関節は、本来の動く範囲で動かさないと固くなります。(関節拘縮といいます)
正座をしなくなると膝関節が硬くなり正座が出来なくなります。
これにより、膝の痛みの改善をしにくくしているのです。
その結果、膝の痛みはもちろん腰痛や股関節の痛みの原因にもなります。
さらに進むと肩こりなどの原因にもなってきます。
関節が本来の動きをしないと関節が硬くなる→そのまわりの筋肉も硬くなる
→動きにくくなり痛みやコリが出やすくなる→近接の関節に影響が出てくる
という流れになります。
私の所では、長年正座をしていなかった方々に正座ができるようにがんばりましょう!と膝の関節の曲がりを良くする施術をさせていただいています。
正座の姿勢は、骨盤に位置を正しい位置にする作用があります。
デメリットだけではなくメリットもあるのです。
要は使い方という事ですね。
正座ができるようになると膝の痛みのあった方々は、皆さん痛みも軽減されますし、歩くのも楽になられます。
太ももの筋肉が柔らかくなるから当然ですよね。
正座が出来ない方も練習すれば段々とできるようになります。
(個人差はあります。極度の膝関節の変形のある方など)
ここで、セルフケアとして少し
・お風呂の湯船に浸かったときに正座をしてみる
(浮力がありますので、関節の負担も少なくやり易いと思います。
また、温まっているぶん筋肉なども柔らかくなっているので痛みも少ないでしょう。)
・布団や座布団の上で練習する
(このときに痛みがある人はバスタオルを丸めて膝と太ももの間にかませてください)
時間としては、まず1分から始めてもらって良いでしょう。
慣れてくれば少しずつ時間を延ばしてください。
3分もできるようになればかなり膝関節も曲がるようになってきているでしょう。
正座をする事により、太ももの筋肉(大腿四頭筋など)のストレッチ効果も期待できます。
また、腰痛の予防効果にも繋がります。
ぜひ、お試しください。
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